30歳、この歳で私はこれまでの人生で味わったことのない仕事の失敗をした。
この失敗は私の自信を根底から覆した。
来年フリーになること、将来ITコンサルタントとして仕事することすべてが揺らぐほどの衝撃。
こんな俺で成功できるのか・・・・
案件は、来年まで続くものの、私は自分から上司に辞退を申し出た。
先月で案件から抜けることになった。
抜けて1ヶ月経ち全然違う部署への異動し別案件に入ったにもかかわらず、
仕事一つ一つに対してこれでよいのか、漏れはないか、これで伝わるか
という不安がよぎり怖くて仕事が進まない状況が続いている。
案件について、少しづつだが頭が整理できる状態になったため文章にしてみた。
どんな案件だったの?
今回は、大手銀行の社内システムにパッケージを導入する案件だった。
主な特徴として、
・私の経験の中でユーザー数、開発工数ともに過去最大規模の案件であった
・私が未経験のパッケージ製品の導入案件で移行リーダーとして参画した
・主な役割として
お客さんと移行計画の策定、開発する移行ツール仕様調整
開発メンバーへ仕様フィードバック
関連システムのベンダーとの仕様調整
何がうまくいかなかった?
今回うまく行かなかった原因を自分なりに分析してみた
①お客さん、社内メンバーと合意形成しながら仕事を進められなかった
②お客さんへ論理的に仕様を説明したり、理解しやすい資料を作成できなかった
③開発メンバーの能力を見極め最大限生かす仕事にアサインできなかった
①に関しては、お客さん、社内メンバーとうまく行かなかったが、
根本は社内メンバーが一番大きなところだと思う。
具体的には、案件のPM、他領域のリーダーと、ことごとくうまくいかなかった。
まず、仕事の進め方を理解されなかった。
私は仕事のやり方として、自分の与えられた領域より一歩大きな枠で仕事をすることを意識している。
それが案件全体としてはうまくいく考え方であると信じるからだ。
今回でいうと移行という領域を任されたが、アプリ、インフラと別領域の仕事も積極的に関わった。
ただ、この考え方は今回は裏目に出て、周りからは私の行動が余計なこと、身勝手な行動と写ったようだ。
また、一つ一つ道筋を合意してから動くことがうまくいかなかった。
私の仕事の進め方は、与えられた課題に対して現時点のインプット情報を網羅して結論付け調整していたが(ボトムアップ)、それでは、詳細化されすぎた内容であったり、偏った整理の仕方になったり、軌道修正に時間がかかったりとうまくいかなかった。
そこで結論付けるまえに作業の全体像、流れ(トップダウン)を事前に社内メンバーと合意して進めたが、それでも途中で方向が変わったり、メンバーごとに言っていることが違い余計うまくいかなかった。
その結果、自分の解として結論できないままお客さんと対話することとなり合意形成もうまくいかなかった。
②に関しては、論理的に物事を説明する力や順序立てたわかりやすい資料を作成できなかった。
これはスキル不足としか言い様がない。
今回のお客さんは、結論が正しいかどうかを見定める前提条件として、
なぜその結論に至ったかのプロセスがしっかりロジカルになっていないと全く聞いてもらえなかった。
③は、チームメンバーの能力の見極めの重要性を理解しておらず
自分より知見があるメンバーを表に出せばよかったものを、
私がすべて結論を出し、その上でメンバーにタスクを投げてしてしまった結果、
チームの成果は私の度量に依存したものにしてしまった。
今後どう活かすのか
今後のために、
①に関しては、詳細に行く前にトップダウンで整理する癖をつける。
事前にステークスホルダーと合意する
②に関しては、いろんな顧客へ資料を作り説明する実績を積む。
③に関しては、自分で結論を出さずに成果を出せるようメンバーを調整する
このとおり分析してみたものの、前に進むことを億劫になっている自分。
いつかこの失敗をポジティブに捉えられる日を夢見ている・・・・