退職後は世界最大手のIT企業である Microsoft へ転職する。
これは必然であり、チャンスである。
この結論に至るまでは悩みに悩んだ。
「人生最大の失敗!」にも書いたとおりフリーになると考えていたからだ。
この気持ちを整理するのは本当に時間と労力がかかった。
◆フリーを辞めた理由
もともとフリーになろうとした一番の理由は”独立”である。
せっかく人生の大部分の時間を使う仕事なんだから自分でやりたいって思う。
その気持は今でも変わらない。
ただ、転職という違う結論に至った。
”まだ独立できない”と自分で判断したからだ。
なぜ独立するかという目的が自分の中でぶれていった。
独立する時というのは、おそらく周りの状況、出会い、タイミング、自分自信の気持ちが
必然と思うくらいマッチするんだと思うが今回はそうはならなかった。
◆転職は必然だった!?
一方、転職については思うほどスムーズに進んだ。
Microsoft以外の企業とは面接すらしていなかったから、1社だけ受け内定がでたということだ。
冷静に分析すると、ここまでスムーズに進んだ理由は現職の仕事内容が大きい。
現職はMicrosoftの製品を扱うパートナーである。
転職後の仕事はそういったパートナー企業の技術支援をする仕事だ。
つまり、これまでMicrosoftに支援してもらっていた側から、支援する側に行くということだ。
その仕事で採用してもらった背景には、現職でMicrosoftから支援してもらっていた
経験を活かして欲しいという期待が込められているのだと思う。
そういう意味だと現職にいること自体に何かの縁を感じた。
このチャンスを自分の成長に生かすため2つの目標を建てた。
- 2016年までに世界で仕事する
Microsoftはグローバル企業なので英語ができると仕事が広がる。
逆にできないと狭まる。もちろん望めばそんな仕事は山ほどある。
僕は世界で仕事をしたい。
そこでまずは英語がネイティブでないアジア圏で2016年までに
仕事をすることを目標とした。
今僕の英語のスキルは、知っている単語を並べて話すことしかできない。
だからその目標に達するまでやらないといけないことをやる。 - 技術を横断的に磨き、Microsoftの基準を満たす成果を出す
自分の技術的な強みはMicrosoft製品、技術の知見である。
Microsoftの中でそれを身につけられるなんてこれ以上のことはない。
だから技術はもっと磨く、クライアント、サーバー、アプリケーション、DBと横断的に。
また、仕事の成果物の質も上げる。評価軸としてMicrosoftの基準を満たすかどうか、
つまりMicrosoftで仕事をし続けられるか、給料を上げられるかである。
Microsoftはとてもすごい会社である。
大したことがない僕はここにいることで絶対に勘違いをしてはいけない。
ここにいることを満足した瞬間に僕のキャリアは終わる。
それは現職以上に厳しいだろう。
◆独立への課題
根本的な独立への大きな課題が残っている。
今回フリーという形を諦めた、つまり”独立”というものの形を先送りした。
このテーマについては明確にしなければ同じことの繰り返しである。
なんのために独立するのか、誰のために貢献したいのか
どういう形で、何を提供するのか
どのように儲けるのか、5年後、10年後どのような計画で進めるのか
自分自身の気持ちに正直に向き合い”独立”という形を自覚できるかどうか一番重要である。
それが結果的に、Microsoftでずっとやること、フリーでやること、会社を起こすことのどれになろうが。